【ミリマス】P氏、海美を抱きしめ腰痛になる
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80: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/11(日) 23:13:31.99 ID:h206M/Hho

その一言こそが決め手になった。伊織がパンと両手を打ち鳴らし、
「撤収、解散、お疲れ様。このバカにはもう少しだけ話があるけども、今日のところはこれで終了」

ぞろぞろと退出して行くガードマン。その様子を間抜けに眺めるままのP氏。
海美は美奈子と奈緒の二人に挟まれて座っている。

「食感はだいぶ個性的やけど、味はホンマに悪くないね」

「でしょ? しかもプロデューサーさんが好きな味だって言うんだよ。……私もこの味出したいなぁ」

スプーンをはみはみ感想を言い、奈緒はしょげかえってる海美の額を「元気だしや」と軽くデコピンした。
彼女が"らしくなく"消沈しているその理由を年上の二人は分かっており、だからこそ奈緒たちはこう言うのだ。

「海美、張り紙の件はコレに免じて許したる。美奈子がおったら料理は作ってしまうもんな。
……私だって自信作のたこ焼きを食べて貰おう思ったら、海美とおんなじことやったかもしれへん」

「でも落ち着いたところで連絡の一つは欲しかったかな。すっごく心配したんだよ?」

そんな二人に、海美は心の底から申し訳ないと感じていた。
その為「ごめん、二人とも……。本当にごめんなさいっ!」と、ただただ謝罪の気持ちを言葉にする。

「せやから謝らんでもええよって。人間、たまにはそんな気持ちの日もあるよ」

「第一、皆で決めてる一線はちゃんと守ってるし。
何かの事件に巻き込まれたとかでも無かったし……むしろ私、ホッとしちゃった!」

そうして美奈子は明るく笑い、奈緒も同じように笑い出した。

だが笑顔で笑い合い許し合う少女たちのすぐ傍では、
暗く淀んだ水溜まりよりも景気の悪い顔をした男が無理やり正座させられてもいるのである。


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