78: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/11(日) 23:10:14.68 ID:h206M/Hho
「……相変わらずなんて無茶苦茶する娘だ」
伊織から一通りの説明を受けたP氏が頭を抱えて唸り出す。
「アンタにだけは言われたくない。……で? もう一度聞くけどホントにここでなにしてたの?」
「何してたって……そんなの見れば分かるだろう」
「あら、私が決めつけちゃっていいワケね? だったらすぐさま飛行機を手配するわ」
そう言って意地悪そうに伊織が笑うと、横に控えていた美奈子と奈緒が「ひぇっ」と声を揃えて怯えだした。
「プロデューサーさん、ここは絶対ボケたりしちゃダメです!」
「何してたって聞かれてナニしてたなんてアホなこと言わんといてくださいよ!?」
「阿呆はお前たちの方だ! ……俺はただ、晩飯を海美と食べていただけだって」
すると伊織は叱られているということでしおらしくなってる海美に視線をやり、「そうなの?」と彼女に問いかけた。
一瞬びくりと肩を震わせて、海美が無言のまま小さく頷く。
さらにはP氏も彼女が手に持つお皿とスプーンを指さして。
「ほら、この皿が一応の証拠だよ」
例の美奈子盛りされていたエビ天は、今やお店の並サイズ程の量までP氏に食べられ減っていた。
美奈子がしょんぼりしている海美に言う。
「それ、私がこの前教えてあげた」
「……うん。先生みたいに上手に作れなかったけど。
それでもプロデューサーは美味しいって……味も好みの味だって」
「あー……。その好き好き言うとったんが外まで聞こえて来たワケか」
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