未来を置き去りにしてバイトをする
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87:名無しNIPPER[saga]
2018/03/18(日) 02:22:57.93 ID:93Us6h4j0
さて,とうとう最初の目的地であう昇天斎場が現れた.

体育館程度の大きさのそれは.灰褐色のブロックを適当に積み上げたらできたような歪な造形だった.

上下左右に無理やり部屋を加えたような箇所があって,微妙に色が変わっているのが分かる.何度か増築しているのかもしれない.

「私たちは,従業員入口から入ります」

男仁さんの後を追って,建物を大きく一周し,裏へと回る.

男仁さんは,黒色の扉の前に立ち,今はてんで見かけなくなったインターフォンを鳴らす.

すると,甲高い電子音が鳴り,錠が解除される音がした.ひとりでに,扉が開く.


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