彼は普通の人でした
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6:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 20:14:25.13 ID:LdsVNk+T0
つまり、私自身には大した価値がないのです。「アイドルグループ所属」という肩書が、私を少し輝かせてくれているだけなのです。

今まで卒業していった、サヤちゃんみたいな人気メンバーたちも、芸能活動を続けています。それでも、所属していたころと同じくらいの規模で働けている人は、一部とも言えない一握りの人たちだけです。

私だって、御多分には洩れないでしょう。

卒業した先のことを今は考えていませんが、少なくとも今のファンが皆そのまま続けてくれるとは思っていません。

だから、私は今の私に会いに来てくれる彼らを大事にしたいなと思うのです。

握手会に来てくれる人たちが『今の私でないと好きでいてくれない人』だとしたら、今の私が彼らを大切にするのは当然のことではないでしょうか。

好きでいてくれる人に、進んで嫌われたいと思う人はそうそういないはずです。

「ミズキちゃん今日も可愛いね」

「新曲良かったよ」

「この間の歌番組、MCキレてたね」

私のこと、私の仕事内容を話してくれる人たち。

「最近仕事で嫌なことがあったんだ」

「もうすぐ部活の大会なんで、応援してもらえませんか?」

「俺、何歳に見える?」

自分のことを話してくれる人たち。

皆、私に話したくて来てくれる人たちです。たまに女の子も来てくれます。

「めっちゃ可愛い……! 大好きです!」

なんて同性にストレートで言ってもらえるのは、今の仕事をしている特権かもしれません。


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