彼は普通の人でした
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5:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 18:43:48.19 ID:LdsVNk+T0
「勿論! ミズキちゃんに会えるのが、俺の生きがいだから」

「ありがとうございます〜!」

人の生きがいになるほど、立派なことが出来ているのかは分からないのですが。

そう言われて嫌な気持ちになる人は、アイドルには向いていないでしょう。

スタッフのお兄さん……何か呼びづらいですね、電車さんが、肩に手を置いて「お時間でーす」と声をかけました。

握手会一枚で、私と話せるのは基本的に10秒前後。1分6000円。1時間なら36万円。下手な学習塾よりよっぽどぼったくりだと思いますが、私たちはそれがお仕事なのです。

「また来るね!」

「はーい、待ってます」

その中でも、ひろたんは何度も何度も回ってくれます。一日の握手会で、彼は何度も何度も私の前に現れます。

どうやって確保しているのかと疑問に思うほど、彼は私に時間とお金を費やしてくれています。

それに後ろめたさを感じはしないものの、申し訳なさは感じます。

私がアイドル出なければ、このグループにいなければ、私にそんなにお金をかける意味があるのでしょうか。私にそんなに時間を費やす意味があるのでしょうか。

例えば、私がこのグループにいない一回の女子大生で、握手会を開いたら何人が私に今ほど熱をあげてくれるのでしょうか。


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