15: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2018/02/25(日) 18:30:43.01 ID:2bW172L/O
奈緒「やっぱり貴方が犯人だったのね」
加蓮「くっくっくっ、まさか君が気付くとはね。まあたいして問題じゃない。君の病気が急に悪化して病死、死亡診断書にはそう書けばいいだけの話だ」
奈緒「くっ、そんな事してもいつか絶対にバレるわ」
奈緒「(うぅ、役とは言え女言葉は恥ずかしいな)」
加蓮「この部屋は完全に防音だ。せいぜい泣き叫んで私を楽しませてくれ」
奈緒「(加蓮は男言葉を自然に使ってるな、あたしより演技に向いてるんじゃないのか?)」
奈緒「だ、誰が貴方を楽しませるもんですか、殺すならサッサとしなさい。どうせ普段から長生き出来ないって覚悟はしてるんだから」
加蓮「いい心掛けだ、だがそれがいつまで続くかな。私は痛みの少ない治療をモットーにしてるがそれは仕事の時だ。趣味では好きなようにさせてもらうぞ」
奈緒「(たしかこの後犯人に襲われた主人公が、ぎりぎりまで悲鳴を我慢するんだけど耐えきれなくなって助けの声を上げた時に刑事が扉を開いて現れるんだよな)」
加蓮「それじゃあまずは」
ジャキ
奈緒「お、おい加蓮!ちょっと待て」
加蓮「もう、せっかくいい場面なのに。役に入りきってないよ」
奈緒「いやいやいや、その手に持ってるのはなんだよ」
加蓮「えっ、ハサミだよ。ほら、漫画だとメスだけどさすがに用意できないし」
奈緒「ああ、そうか。そこまで再現しようとしてたんだな」
加蓮「当然でしょ、ほら続きやるよ」
奈緒「お、おう」
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