【ミリマスSS】千早「重なった鼓動と、新しいスタート」
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4: ◆uYNNmHkuwIgM
2018/02/25(日) 00:06:26.59 ID:6Xf+W2fS0

私はもう新人ではない。私の歌を聞いた全ての人が、ポジティブな関心を寄せることなどないことを知っている。

誹謗中傷めいた反応も少ない数あって、できる限りそれが私の目に触れないようにプロデューサーや音無さんが守ってくれていることも知っている。

もし音無さんが隠した手紙がその類のものであるならば、捨ててしまえばいいだけの話だ。あんな困った顔で、手紙の内容を眺める必要はない。

きっとその内容がネガティブであっても、私にとって大事なものだったから2人はその扱いに困っていたのだと思う。

だから、私はそれを読みたかった。私がさらに高みに進むために。



千早「あの、音無さんが今隠したもの、私に見せてくれませんか?」

音無さんは私の意図を汲み取ってくれたいで、おそるおそる背中に隠していた手紙を机に置く。プロデューサーの意思を確認するように、視線を動かす。

プロデューサーは困った顔を強めて逡巡した後、こくっと音無さんにうなづく。それを見た音無さんは、ゆっくり私の方に手紙を差し出してくれた。

私はそれを手に取り、書かれている内容に目を通す。綺麗な字で書かれた文章。きちんと丁寧に、私に気持ちを伝えようとしてくれたのだと感じる。

手紙を読みすすめると、ある文が目に留まりズキッと胸のあたりに痛みが走った。



-----千早ちゃんの歌、変わってしまいましたね。私は前の千早ちゃんの歌の方が好きだっなぁ。

 


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