女「――痴漢をやめてくださいと言ってるんです!」男「私は痴漢ではない。変態だ」
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名無しNIPPER
2018/02/24(土) 17:18:22.53 ID:WinSanok0
数学者「つまり曲線物体A――ここではあなたの臀部――のA地点からB地点へ、はたまたC地点を中心とした円を物体B――ここでは私の手――が移動した場合の変化情報を収集していたというわけです。数学者として!」
女「つまり、あなたは痴漢ではないという、ことを言いたいわけね」
数学者「その通りです。やっとわかってくれましたか。助かります。許可をとらずに実験を行った点については素直に謝罪を致します。申し訳ございませんでした」
女「許すわけないでしょ。あなたが変態であろうと数学者であろうと痴漢行為を行ったことには違いないのだから、あなたは痴漢でしょ」
まくし立てるように言い切った。
数学者「やはり何もお分かりいただいておられないようだ。確かに痴漢行為を行っていた瞬間の私は痴漢であったかもしれない」
女「でしょ」
数学者「だが、私が自らの恥部、一般的ではない性癖を暴露した時点で痴漢ではなく変態へと変化したのです。その時点で私は変態ではなくなっているのです。同様に変態であった私は数学者へと変化したのです。要するに痴漢であった私は過去のものとなり、今は紛うことなき数学者としてこの場に存在していることがお分かりになるでしょう」
女「そんなの屁――
〇〇「屁理屈だ!!」
そこには大学生であろうか。体として成長はしているが幼さ残る若者が立っていた。
実はこの若者は以前からたびたび女と同じ車両に乗っているのを見つけては、さりげなく近くまで寄り女を目で追っかけていたのであった。
若者がこれまでの人生で初めての恋であった。確かにそれは恋であった。
若者「その女性が痴漢行為を受けているのを、お、俺は見た。よ、よってあなたは痴漢だ。ま、間違ってますか」
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