33:名無しNIPPER[saga]
2018/03/27(火) 21:45:16.79 ID:2TDmqBYi0
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夕方
理樹(目が覚めるとベッドで寝かされていた。腕は手錠で拘束されており、安易に身動きが出来ないようにされていた。まだ就寝時間ではないからか他のベッドには誰もいる気配はしなかった)
理樹「………」
恭介「……起きたか理樹」
理樹「………分かったよ恭介……」
恭介「………」
理樹「君達は僕が作った幻影。まだ僕はまともじゃないって訳だ」
恭介「……確かに俺たちは本当に存在してる訳じゃない。だが俺たちが空想の中の存在と認知しているにも関わらずまだこうして喋っている。この時点で統合失調というよりゲームマスターとしてNPCをまるで本物のように見せるという事の方が近くないか?」
理樹「どっちでもいいよ」
恭介「良くないさ。お前はそれを無意識にやっているだけでまだまともなんだって事なんだから」
理樹「はは…だったらこんな風に縛られてないよ」
恭介「それは鈴と喧嘩したからだろ?今はどうだ」
理樹「……馬鹿なことをしたと思ってる」
恭介「だったらいい。今度鈴を泣かせたら承知しねーからな」
理樹「承知もなにも、もう二度と会えないと思う」
恭介「お前はどうしたい?」
理樹「……会いたい。そして謝りたいよ」
恭介「その言葉を聞きたかった」
理樹「……?」
恭介「ここを出るぞ理樹」
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