17:名無しNIPPER[saga]
2018/03/01(木) 00:10:04.80 ID:bHzYBq6u0
理樹「なっ……り…!」
理樹(正直言って事件以降これ程までに狼狽したことはない。僕は今鈴の前で笹瀬川さんと手を重ねている。これ程までにタイミングの悪い事もなかなかないんじゃないだろうか?)
鈴「………っ」
男「!」
理樹(鈴は僕の方をじっと見据えたまま、少し震えながら隣にいる男の人の袖を掴んだ。今まで一度も見たことはなかったが、彼が笹瀬川さんの言う例の男性である事は直感で分かった)
理樹「は…ははっ!違うよ鈴!これはちょっとした…おふざけみたいなもので……」
理樹(僕が笑って誤解を解こうとすると鈴は軽く首を振って僕の方をまた見た。今度は涙が溜まっている。そうだ、鈴はそういうのを嫌うんだ)
鈴「理樹のバカ!!」
理樹(騒然とする店内から踵を返す鈴。男性もそれに倣って後をついていった)
理樹「そんな………嫌だ……」
理樹(今起こった事に呆然としながらは数秒その場で立ち尽くし、僕が今置かれている立場と、鈴の涙の意味をようやく理解すると、僕の足は自然と動いていた)
笹瀬川「直枝さん!」
理樹(笹瀬川さんの声を無視して僕は店を出た)
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