10:名無しNIPPER[saga]
2018/02/22(木) 02:27:52.22 ID:Ik7A5N6V0
理樹(家の時計の針が12時を指していた。大学は大いに遅刻だ)
理樹「……今頃、鈴は食事か」
理樹(あれからずっとあらゆる事を考えた。その男性とはどういう人なのか、鈴はその人とどこまでいくのか、今すぐ僕が付き合おうなんて言うのは不自然過ぎるのではないか……どれも最後は鈴に行き着く。僕は自分でも気づかないうちにあの事故から唯一共に生還した鈴のことを必要以上に依存しているのかもしれない。鈴にみんなの存在をまとめて重ねているのかもしれない)
理樹(馬鹿みたいだ。そんなことでは恭介に顔向けできない。だけどこうしている間にも鈴がまたその男の人と喋っていると思うと悔しくてたまらない。どう割り切ったって割り切れない)
…………………………
鈴「……で、佐々美は理樹となんか喋った後そのまま別れていったんだ!」
男「なるほどなぁ。鈴ちゃんはどう思う?」
鈴「全く分からないからお前に聴いてるんだろ!」
男「うーん……別にそのままどっか一緒に行ったとかじゃないなら怪しい事はないと思うけどな〜」
鈴「も、もしかしたら私が引き返して隠れて見てたのがバレて解散したのかもしれないだろ!」
男「本当にそうだったらスパイ地味た誤魔化し方だね……まあでも疑いだしたらきりがないし、気にしない事にしたら?割り切るのが大事だぜ」
鈴「どう割り切ったって割り切れないっ」
男「ええ…」
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