85:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 01:54:55.15 ID:PoruoH2d0
「迷惑だなんて……」
「迷惑だよ。パーティーの準備で忙しいのに、かばんちゃんを毎日苦しませて……」
「それは……!」
「セルリアンに囲まれた時だって、私は何もできなかった。パニックになって、かばんちゃんの言ってることを聞いてすらいなかったんだよ」
「ビーバーさんと話してた時も、かばんちゃんふらふらだったよね? 私のために、今も無理してるんでしょ?」
「そんなこと…………っ!」
反論しようとした瞬間、ぐらっと視界が歪んで、ぼくはその場で足をついた。
頭がぐらぐらする。さっきまで大量の本を頭に詰め込んでいたからか、いつの間にか脳が疲弊していたのだ。
「ぼくは…………平気…………っ」
「もうやめて!! 私はどうなっても構わないけど、かばんちゃんに何かあったら耐えられない!!」
ぼくは何も言えなくなった。
「本当は、夢のことだって言わないつもりだったの……」
「言ったら、かばんちゃんは心配するから。かばんちゃんは優しいって知ってたから。ヒトを探しに、他の島へ行く時に、余計な心配を残してほしくなかった……」
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