77:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 01:50:12.23 ID:PoruoH2d0
「ふっふっふ……このとしょかんの中央に大きな木が生えているのはご存知ですね?」
「この建物の屋根の上には、巨木の中に小さな部屋があるのです。われわれはそこに、パーク内のあちこちで発見された本を保管していたのです」
「そして今しがた、その中の書物を調べていたら……」
「ついに見つけたのですよ、かばん。これでサーバルを救えるかもしれないのです」
「ほ、ほんとですか!?」
「…………」
助手は「あやしい」と言わんばかりの視線で見つめているが、ぼくは博士への期待で目をキラキラと輝かせていた。
「それは……これなのです!!」ばーん
「……絵本、ですか?」
「詳しくは自分で読んでみるのです」
博士に促されて、ぼくはその絵本を受け取った。
タイトルは「白雪姫」。世界一美しいと言われる白雪姫を、王妃が殺そうとする物語らしいが、これのどこに夢と関連があるのか分からない。
「あの、これのどこに夢が……?」
「いいからおしまいまで読むのです」
131Res/157.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20