14:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 00:30:34.26 ID:PoruoH2d0
そんなかばんちゃんを他所に、トキはぽつりと口を開く。
「……サーバル。あなたは何を見ているの?」
「……え」
「今のあなた、まるで別人よ。原因は分からないけど、ずっと何かに怯えた顔をしてる」
「あなたが恐れているのは、一体何なの?」
「っ…………!」
トキは鋭い。私が怯えていることに、もうとっくに気がついていた。
言うべき、なのかな。
確かに、今ここで全部吐き出してしまった方が、気分は楽になるかもしれない。
けど、ここで言ってしまったら、かばんちゃんは――
「おまたせぇ! 箒とちりとり持ってきたよぉ〜」」
私が口を開こうとするのと、アルパカが戻ってくるのはほぼ同時で、私たちの会話はそれきり打ち切られた。
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