25:王道大好き ◆v.O0B1pY4E[saga sage]
2018/02/19(月) 11:23:17.35 ID:CXKPQqLlo
やがてボクはメリーの家にたどり着く
幼馴染のメリーは死んでいた。
服を切り刻まれて、死んでいた
「あぁ…あぁ!」
最後は電撃を食らって死んだようだ、見ればわかる。
まだ焦げた臭いが残っている
「ボクが村に居れば、こんなことには!」
ボクなら魔族と戦えた
ボクなら村を守れた
ボクなら…メリーを救えた。
ボクはメリーに布団をかぶせて、抱きながら外に出た。
土の中に埋めてあげなきゃ
「一緒に鬼ごっこやかくれんぼう、よくしたね。
メリーは女の子なのに、女の子らしくない遊びばかりにつき合わせた」
少しはおままごととか、してあげればよかったかなって思う。
もう、すべては遅いけど。
ボクは村の墓の前にやって来た
空いてるスペースに穴を空け、メリーを入れた
「メリー、さようなら。
今まで楽しかった、ありがとう」
ボクはメリーに土をかぶせた。
メリー…メリー
ボクの顔に涙がこぼれ落ちる
「こんなの、嫌だよぉ…」
そうだ、きっとこれは夢なんだ。
目が覚めたら、狩りを終えたボクを村人が出迎えるんだ。
そしていつも通りの日常が始まって…
「すべてを焼き尽くす火よ、紅蓮の炎で醜き人間を消し去れ」
巨大な炎がボクに飛んでくる
「え?」
76Res/64.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20