16:名無しNIPPER[saga]
2018/02/19(月) 13:24:44.01 ID:F7qlLCsmO
翌日。サークルのために体育館へ向かっていると、後ろから阪田に声をかけられた。
「よぉ、タツ。……って、目のクマ酷いぞ? 寝不足?」
「昨日、漫画の読みすぎで……」
あの後、結局古本屋に目当ての漫画がなかったせいで、20冊をまとめ借りしてしまった。そしてそれを一夜読み。そりゃクマもできるって。
「何、どんなやつ?」
「少女漫画」
「出たっ、オタク」
オタクで悪かったな! とは今更言わないけど。そういう偏見というか好奇の目って、やっぱり持ってる人は持ってるもんだし。悪いやつじゃないんだけどね。
「今日、誰が来るの?」
テストと春休みの間の今の時期は、サークルに来る人もまばらな感じになってしまう。
何人かの名前を挙げて、そこに俺を振った彼女、エミカがいないことに安心した。
「そんなことより、寝不足で倒れるなよ」
「分かってるっつーの。任せろよ」
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