メイドカフェへようこそ!
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13:名無しNIPPER[saga]
2018/02/19(月) 02:02:52.62 ID:PL9Xl9Ik0
「ああ、そうですね」

「そうやって煽るのはやめてくださいよ!」

本当のことなのに、ユイちゃんはそれを非難してきた。何て自己評価の低い子なんだ。

「それで、本当のところは? そもそも、メイドカフェ自体が初めてですか?」

「うーん、失恋したショックで遊び呆けてやるって思ってたら、声かけられたからっていうのが本当ですね。興味ないわけじゃなかったし」

うん、これくらいに要約して話すのが適切だろう。少なくとも、二次元に逃げようとした話は隠しても問題ないはずだ。

「あ、だからさっきメイドのギャルゲ買おうとしてたんですね」

ああもうしっかり見てらっしゃることで!

「さっきって?」

事情を知らないミヤビさんに尋ねられて、ユイちゃんは一連の流れをかいつまんで説明した。

「へぇ。メイドのギャルゲをねぇ。へぇぇぇぇ」

「お姉さん、意地悪じゃないですか?」

「お姉さん? 誰ですかー? 私はお姉さんじゃありません〜」

「煽りがお上手なことでして」

「煽られたくなかったらちゃんと名前で呼んでください。ほらほら、覚えてまちゅか〜?」

くそぉ、なんたる恥辱。しかして楽しいぞメイドカフェ!

「ミヤビさん、失礼ですよ……初めてのご主人様なのに」

「使用人の名前を覚える気のないご主人様はご主人様ではないっ!」

なだめるユイちゃんを一喝した。すげぇなこの人。


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