59: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:52:16.80 ID:oMgPCNNI0
「今さらだけど荒唐無稽ね。絵に描いたものが現実になるなんて……」
「ありえない話じゃない。世の中には、未来の日付の日記にテキトーなこと書いたら実現しちゃうなんて事例もあるとかないとかだしな」
「まあ、そのようなことがあったんですの?」
「ああ。えんぴつの天ぷら食ったりとか、空から豚が降ってくるとか……」
智絵里はスケッチブックと由愛ちゃんを見比べながら、
「それじゃあ……由愛ちゃんが、みんなの親なんですね」
「は、はい……たぶん、そうなります……」
由愛ちゃんは泣きそうだった。
当然だ。軽い気持ちでやったことが、こんな大事件になると誰が思うだろう。
「わ、私……どうしたら……。ママぁ……」
彼女には罪もない代わりに、事態を収束する力も手段も無い。
さてどうしたものか……。
「由愛ちゃん」
と、奏が由愛ちゃんと目線の高さを合わせる。
「魔法のノート、少しだけ貸してくれる?」
97Res/67.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20