60: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:53:32.73 ID:oMgPCNNI0
「奏?」
「魔法のノートは、一度発動したらもう二度と使えないものなの?」
すん、と鼻をすすって、由愛ちゃんは首を小さく横に振った。
「二度と……じゃなくて、その。……一人に一回、って書いてました。だから、私はもう……」
「それじゃあ、私が何か描いたらそれも現実になるのよね?」
「おい奏、一体何を……」
奏はこちらにウインクして、由愛ちゃんからスケッチブックと色鉛筆を借り受けた。
そうして、サインでもするかのようにさらさらっと筆を走らせる。
「ひとまず繁殖はしないように、一匹ということでいいわね」
「何をお描きになっていますの?」
「繁殖が止まらない種に対して、必要なのは天敵。そうでしょう?」
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