54: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:05:59.06 ID:oMgPCNNI0
「じんせいにはあらがいがたきしれんがあります」
「そしてときには、ひざをおることもあるでしょう」
55: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:06:43.91 ID:oMgPCNNI0
「「蘭子ちゃーーーーーー〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!!!!」」
白い雲にうごうご呑み込まれていく蘭子ちゃん。
蘭子ちゃんを徹底的にもふり倒したうさぎさんは、間もなく私達にも来るでしょう。
56: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:07:14.72 ID:oMgPCNNI0
「そんな〜……! でも、ちゃんとドアを閉めてたんじゃ〜……!?」
「冷蔵庫ん中にみつしり詰まってた!!」
「こわい!!?」
57: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:50:12.42 ID:oMgPCNNI0
―― うさぎだらけの街中
「魔法のノート?」
58: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:51:19.07 ID:oMgPCNNI0
「ちょっと見せてくれるかしら」
ノートは買ったばかりといった感じで、最初のページ以外はまっさらなままだった。
由愛ちゃんが指さすのは、白いページの隅っこ。
59: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:52:16.80 ID:oMgPCNNI0
「今さらだけど荒唐無稽ね。絵に描いたものが現実になるなんて……」
「ありえない話じゃない。世の中には、未来の日付の日記にテキトーなこと書いたら実現しちゃうなんて事例もあるとかないとかだしな」
「まあ、そのようなことがあったんですの?」
「ああ。えんぴつの天ぷら食ったりとか、空から豚が降ってくるとか……」
60: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:53:32.73 ID:oMgPCNNI0
「奏?」
「魔法のノートは、一度発動したらもう二度と使えないものなの?」
すん、と鼻をすすって、由愛ちゃんは首を小さく横に振った。
61: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:54:03.29 ID:oMgPCNNI0
その時、ノートがにわかに光りはじめた。
「あ……っ!」
62: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:54:36.00 ID:oMgPCNNI0
ノートが翻り、「何か」が飛び出た。
それは、本来陸(ここ)にいる筈のないモノ。
63: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:55:17.51 ID:oMgPCNNI0
サメだ!
サメ!?
サメが来た!!
サメに皮を剥がれるぞ!!
64: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:56:33.10 ID:oMgPCNNI0
「………………ところでサメって飛ぶっけ?」
「? 飛ぶでしょ?」
飛ぶか。そっか。
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