34: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 01:28:39.51 ID:oMgPCNNI0
同じく飛行服を着こなした奏は、足を組んで何やら黙考しているようだった。
「状況によるわね」
「状況?」
「その、『親』の。こうまで野放図に兎の増殖が広がっているなら、そもそも源が無事かどうかの確証もない」
「何か命に関わるような状況は勘弁願いたいところだけどな……」
「それか、親に何らかの悪意があるとか。どっちの場合も厄介だし、できる対処がまるで違う」
そうか。親がなにやら超常的な存在か、それとも人かでも変わってくるわけだしな。
なるほどなるほど。
……ところでそろそろ聞いてもいいだろうか。
「なんで奏も普通にヘリ乗ってんだっけ?」
「あら。乗ってちゃいけない?」
「いけないわけじゃないけど。いや、今俺普通にびっくりしてるんだが」
「驚くほどのことじゃないでしょう? だって私、桃華ちゃんのお友達だもの」
そっかー。友達なら仕方ないな。
「ご協力を仰ぎましたの。奏さんは……」
「桃華ちゃん?」
「っと、失敬。忘れてくださいまし♪」
え、なにこわい。
俺、普通に街で奏をスカウトした筈なんだけど……。
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