6:名無しNIPPER[sage]
2018/02/14(水) 23:31:03.35 ID:ZHvlmj8j0
「起きろー。昨日あのラジオ聴いてただろ。二時まで起きてるから起きられないんだぞ」
「ん、んぅ……。キミも、昨晩は聴いてたのかい?」
「仕事ついでに、な。ほら、シャワーで目を覚ましてこい」
「うん……」
まだうまく開かない目をこすりながら、浴室へ向かった。
少しぬるめのシャワーを浴び、少しずつ頭を覚醒させる。鏡に映る自分を確認し、いつものエクステが無い頭部を見つめる。今日は何色にしよう。
ふと、今朝のプロデューサーの姿が脳裏に浮かんだ。いきなり入ってくることに関しては少し、配慮が足りないと思う。
もしボクが着替え途中だったりしたら……入って来ないな。プロデューサーはそういうヤツだ。ボクが寝ていると思っていたから入ってきたんだ。
そんなことを考えながら浴室から出て着替える。ドライヤーで髪を乾かしてからエクステを編み込む。初めは時間がかかっていたこの作業も、今では慣れた単純作業だ。
ある意味、日常となってしまったことに微かな寂しさを感じた。今度、別の髪型にしてみよう。また何か新しい発見があるかもしれない。
そうしているうちにキッチンの方から何かを焼く音が聞こえてきた。あと……目玉焼きと、トーストの匂いだ。
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