元ブラック鎮守府で好き勝手する新人提督の話
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2:名無しNIPPER
2018/02/11(日) 12:21:51.31 ID:IaGgYaLS0
5日後、一心の自宅前に黒塗りの高級車が停まった。そこから海軍の軍服を着た男が出て来た。


「勘解由小路准将殿でありますね」

「そうだ。鎮守府までの間、よろしく頼むぜ」

「はい。ではお乗りください」


 一心は車の中で、提督の仕事について大まかな説明を受けた。前半はちゃんと聴いていた一心だが、その内飽きて寝てしまった。次に一心が目覚めるのは、横須賀鎮守府に到着してからだ。




「准将殿、到着しましたぞ」

「おう。ありがとな」

「任務ですので。それでは、ご武運を」


 男は敬礼し、Uターンして帰って行った。


「さて、提督殺しの艦娘ってのはどんなもんかねぇ」


 鎮守府の門。少しの錆びも無く、とても立派な門である。その門の内側に立っている1人の女性が一心に敬礼をする。


「こ、金剛型戦艦四番艦、榛名です」

「おう、新しく此処の提督になる勘解由小路一心だ」

「お、お待ちしておりました……ではこちらへ」


 榛名の首に付けられている首輪が少し気になったが、艦娘についてそこまで詳しい知識を持っていない一心は「後で訊けばいいか」と気楽に考えていた。


「こ、此処が執務室になります。少し此処でお待ちください」

「分かった」


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