4: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2018/02/09(金) 23:47:30.27 ID:DwZz2Xwp0
家から出て、ジェットスキーで淡島から内陸へと降り立つ。
淡島神社で階段ダッシュでもよかったんだけど、今日は平坦な道程を走りたい気分だった。
午前中の内浦を海岸線に沿って弁天島まで走ることにしよう。
ジェットスキーに鍵を掛ける際、ふと顔を淡島が目に入る。
──いや、ホテルオハラが目に入る。
果南「……」
私は頭を掻いた。この期に及んで未練がましいこと、この上ない。自分に嫌気が差して来る。
一旦思考をリセットするために、
果南「スゥ……」
深呼吸。
果南「ふぅ……」
外気に触れた呼気が白くなり、潮風に揺れて散っていく。
果南「……よし、行こう」
私は走り出す。
一人で──そう一人で、ね。
* * *
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