果南「──揃わない誕生日。」
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11: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2018/02/09(金) 23:56:28.90 ID:DwZz2Xwp0

鞠莉「果南……」

ダイヤ「果南さん……」


──ぎゅっと。


果南「……大丈夫、いつだって、心は繋がってるから」

鞠莉「……ええ」

ダイヤ「……はい」

果南「それにさ」

ダイヤ「?」

果南「最後まで揃わないくらいが私たちらしいよ」

鞠莉「あはは、確かにそうかも♪」

ダイヤ「うふふ……そうかもね」


二人は笑って、抱き返してくる。

──ぎゅっと。


果南「鞠莉、ダイヤ」

鞠莉「何?」

ダイヤ「なんですか」

果南「一度しか言わないからね。」


果南「──ずっと、一緒に居てくれて……ありがと」

鞠莉「ふふ……ずっと……ね……」

ダイヤ「……どういたしまして……」


ずっと、一緒に居てくれた──離れていても、心の中ではいつもお互いのことを考えていた。

事実と反していても、そんな私たちを一言で言い表すなら──これかなって。

鞠莉とダイヤの温度が伝わってくる。

忘れないように、またしっかりと抱き寄せて──。


千歌「あー! 果南ちゃんたちが抜け駆けでハグ会してる!」

梨子「ハグ会って何……?」

善子「堕天使ヨハネを無視するとはいい度胸ね……」

花丸「善子ちゃんは割と無視されてるずら」

善子「なんてこと言うのよ!? って言うか、ヨハネ!!」

ルビィ「……お姉ちゃん!」

千歌「ルビィ選手! 突撃しました! チカも突撃だー!」

善子「っく……乗るしかない、このビッグウェーブに!!」

花丸「あ、じゃあマルも!」


ルビィを皮切りに、千歌が善子ちゃんがマルが、まるで押し競饅頭でもするかのように、抱きついてくる。


曜「もう、収集つかないね……」

梨子「でも、私たちらしくて、いいんじゃない?」



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