89:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:26:23.42 ID:fFo8HSJq0
【着々と】
暗幕の張られた教室の入口から、何やら怪しげな台車が顔を覗かせていた。
「これに乗ればいいってこと?」
と真正面にいるクラス委員長に訊ねると、彼は爽やかな笑みで頷いた。
「そう。なかなか来てくれないから、せっかくだし試運転に付き合ってもらおうかなってね」
サボっていると暗に言われてしまった気がする。
ごめん、と平謝りすると、
「あー、いいっていいって。補習とか部活とかいろいろあったんだろ」
と肩をぺしぺし叩かれる。
べつに呼ばれれば行ったと思うけど……あんまりこの学校の文化祭のノリが掴めていない。
ていうか補習かかったのはソラだけで俺は大丈夫だったんだけどな……。
341Res/257.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20