4:名無しNIPPER[saga]
2018/02/08(木) 14:41:27.60 ID:NWn4bXkJ0
「いわゆる、イラストノベル? みたいな形にできたらなって思うんです。
それだったら、文を書き終えさえすれば、普通の短編にはなりますから」
"私"ではなく"締切"という面での完成に焦点を当てた場合の保険を口にする。
それが私の本心でないことは、どうせ彼女には見透かされているだろう。
「ん、わかった。そういうことなら、間に合うようにちゃんと決めないとね」
「あの……それは一応おおまかには考えてました」
見切り発車ではなく以前から考えていたことだと伝えたくて、私は口を開く。
まず、十一編全てに絵をつけるのは時間的にも部誌のレイアウト的にもやめておくのが賢明だろうから、二ページに一枚。偶数でぺージを切り上げるのが良いだろうから、プラス一枚の計六枚。
そして、デジタル絵は描けないわけではないけど、慣れとスピードを考慮して手書きにすること。塗りにはコピックを使うこと(塗り心地や色の混合をする際に水彩と近いはずだから)。
スキャナーにかけた後の補正(ゴミ取り、色味の差異修正)については、その経験がないのもあってあまり上手くできる自信がないから、できるだけ自分でやろうとは思うけれど最初のうちだけ手伝って欲しいということ。
「……と、これくらいです」
話し終えると、彼女はふむと頷いた。
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