3:名無しNIPPER[saga]
2018/02/08(木) 14:40:50.22 ID:NWn4bXkJ0
「私も何かでストーリーを考える時によくやるの。
まず最初に頭の中でイメージを膨らませて、それからそれを絵にしたり、文字に起こしたり、
一次創作は勿論そうだし、原作のある二次創作ならなおさらね」
「……そういうふうに見えますか?」
「うん、とても」
見ただけで、と素直に感心してぱちぱちと数回手を打った。
お姉さんぶったような笑みを向けられて、何が何でも見透かされすぎている、と少しだけムッとしたけれど、こうして言い当てられているわけで……。
「その通りです」
と答えるほかない。私ってそんなにわかりやすいのだろうか。
「じゃあつまり、この文に絵をつける……いや、この文のもとになった絵を描きたいってことで間違いない? よね?」
「……はい」
「そっかそっか、なるほどねー」
文はあくまでも、絵が描けないと思ったから代用的に使っただけで、それだけでは不完全だ。
絵をつけて、書くにあたって排した情報を補って、それでようやく完成したと呼べる。
文から絵ではなく、絵から文を、であるから、完成するために文があることは必要条件ではあるものの十分条件にはなり得ない。
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