追われてます!'
1- 20
2:名無しNIPPER[saga]
2018/02/08(木) 14:39:57.45 ID:NWn4bXkJ0

【届けたい何か】

「それでさ」と部長さんは本題に入ろうと話を切り替える。

「これだけってわけではないんでしょ?」

 両手に掴まれていたノートはすでにダイニングテーブルの上に置かれていた。
 そして、目を移した先にある彼女の視線は私をまっすぐとらえて離さない。

「文の良し悪しについては、私が畑違いなこともあってあんまり分からないし、さっきみたいに率直な感想しか言えないんだけど……」

 少しばかりの間をとり、吐息混じりに軽く頷いて、

「これはわかるな」

 と言う。目からはかなりの自信が窺えて、最初から話そうとは思っていたけれど、それを加味してもちょっとだけ話しやすくなったように思えた。

「わかるって、何をですか?」

 だから、彼女の誘導に従って、そう訊き返す。
 すると彼女はその言葉を待っていたように、ふふんと鼻を鳴らしてから、もう一度ノートに目を戻した。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
341Res/257.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice