302:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:40:05.85 ID:3FrzmiYZ0
「食べ物と飲み物、買ってきましたよ」
「ありがとう」
「ここで食べますか?」
「ん、そうしよっか」
買ってきたものに手を付けながら、私はゆっくりと足を伸ばす。
陽が少しずつ雲に隠されていく。
「そういえば、ヒサシ先生が携帯見てって言ってましたよ」
「ヒサシちゃんが?」
「はい」
「珍しいな、なんだろ」
と上着の内ポケットから、部長さんはスマートフォンを取り出す。
電源ボタンを長く押していたから、電源自体付けていなかったんだろう。
私も何通か連絡したのに返信がなかったからわかってたけど。いつも見ていないのもよく知ってる。
黙っているうちに太陽が完全に雲に覆われた。
すぐ隣にいる部長さんの、息遣いが少し荒くなる。
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