299:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:37:59.00 ID:3FrzmiYZ0
ここに来る途中だって、何一つとして話をしなかった。
私が口下手だってこともあるかもしれないけれど、それはそれとして、だと思う。
「そうか。東雲は胡依と一緒じゃなかったのか?」
「一人でした。さっきまでは二人でいたんですけど、えっと、ひかげさんと会って……」
「あいつも来てるのか……」
そう言って、頭痛を抑えるようにこめかみに手をやる。
なんていうか、本当に迷惑そうな感じで。
ひかげさんにしても、あの女の子にしても、そういう印象は全く受けなかったのにな。
コーヒーを紙コップに注ぎ、トレーの上に置く。
慣れていると言えば慣れていることだ。ミルクはないから、スティックシュガーを何本か付けておく。
「胡依は今ひかげと一緒にいるんだよな」
「はい。……いや、でもひかげさんは職員室に行くって言ってたので、部長さんとはあとで合流するとは言ってました」
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