298:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:37:04.42 ID:3FrzmiYZ0
その先生──ヒサシ先生は、女の子の姿を視認するとかなり驚いたように目を丸くする。
「東雲、ちょっとコーヒー取ってきてくれないか」
「え、あ……二つでいいですか?」
ここでお役御免だと思っていたから不意を突かれた。
応接間に向かったはいいが、棚上から紙コップがなかなか取れずにいると、ヒサシ先生が取ってくれた。
ていうか、先生も来るなら私がやらなくてもよかったんじゃないかな。
と思ったら、先生は表からは見えないようにスマートフォンを操作していた。
そして、ポケットにそれをしまってから、私に話を振ってくる。
「あいつ、何か言ってたか?」
「あいつ、って?」
「東雲が連れてきたやつのことだ」
「いえ、なにも言ってなかったですよ」
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