294:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:33:45.93 ID:3FrzmiYZ0
【文化祭 2ー5】
「すごく暇だ」
「たしかに」
机に乗っている残部はあと少し。
お昼前でこれなら終了時刻からそれなりの余裕を持って売り切ることができるだろう。
「暇だ」
「同じく」
お客さんが来なければこういう会話にしかならない。
漫画を読んでいる姿とかも見せられないし。
「俺呼び込み行ってくるわ」とソラはパイプ椅子から立ち上がる。
彼のことだから、そう言いつつも普通にサボってどこかへ消えるのかと思ったのだが、
「こんにちは。見てもいいですか?」
と、五分とも経たぬ間に女の子を連れてきた。
曰く、美術部の近くにいる人なら誘えば来そうじゃないか、と。
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