293:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:32:52.08 ID:3FrzmiYZ0
「あの、そういう話はちょっと……」
と部長さんは戸惑ったように私に視線を向けてくる。
「じゃあ何か食べ物とか買ってきますね」
「ん、ありがとう」
「ここに戻ってくればいいですか?」
「うん。……んー、上で待ってて」
「わかりました」
去り際に、ひかげさんに「ごめんね」と軽く謝られる。
いえ、とすぐに答えて歩き出す。私がいるべき場所ではないのかもしれないから。
部長さんは、自分のことをあまり話してくれない。
もっと仲良くなったら、時間をかけたら、日々の悩みとか、昔のこととかを話してくれるのだろうか。
一段一段ゆっくりと階段を昇りながら、そんなことを考えた。
341Res/257.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20