290:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:30:56.90 ID:3FrzmiYZ0
「いいじゃない。どうせもうそういう間柄なんだし、みーくんだって承知のうえなんでしょ?」
「お兄ちゃんは……い、いや、お兄ちゃん。信じなくていいからね? お母さんの嘘だからね?」
「でもさっき言わないでって」
「そんなこと言ってないし!」
昨夜の会話を思い出す。
え、じゃあつまり……とすぐに察する。自然と頬が持ち上がる。
「……れ、れーちゃん行こ!」
俺の方を一瞬だけ見て、首をものすごい勢いで振ってから零華の手を取る。
そして荷物を持ってそそくさと二人で出て行ってしまう。
「あれ私言っちゃいけないこと言った?」
「……いや、むしろありがとうございます」
そう答えると、伯母さんは「ならよかった」と笑って、奈雨のことを追いかけていった。
残された俺は、ソラと胡依先輩からの質問責めに困り果てた。
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