289:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:30:26.41 ID:3FrzmiYZ0
「はあ……まあ、はい」
正直に答える。
すると、「お兄ちゃん!」と奈雨は声を荒げた。
「どうして言うの!」
「ダメだった?」
「いや……」と奈雨は俺ではなく、ちらりと伯母さんの様子を窺う。
伯母さんは「なるほど」とこれまた合点がいったように頷いて、何かを喋り出そうとする。
「そういえば、春先にも──」と伯母さんが続きを言いかけると、奈雨は必死にそれを止めようとした。
でも、言い始められた言葉はもう止まらなかった。
「寝てるみーくんに何回もキスしてたことがあったわね」
奈雨は耳を塞いで、顔を真っ赤に染めながらその場で俯く。
「お、お母さん! それは言わないでって……」
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