286:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:28:27.18 ID:3FrzmiYZ0
ただようおめでとうムードのようなもの。悪い気はしない。
俺は零華に、奈雨は伯母さんに背中をぽんと押されて、お互い向き合う。
「それで、お兄ちゃんはどうしたい?」と奈雨はにこりと笑う。
久しぶりに見た気がする。こういう小悪魔的な微笑み。
"どうしたい?"ってそりゃ付き合いたいとは思うけど。
とりあえず今は場所が場所だ。
そういうことを言うとしたら、昨日みたいに二人きりがいい。
「明日って空いてるか?」
「うん」
「じゃあとりあえず、そのときに」
と俺は会話を打ち切った。
零華とソラは残念そうな顔をしていたけど、後で訊いてきたら答えればいいのだ。確実に訊かれるだろうし。
それから少しだけ俺と奈雨の話をされて、もう別の話題に移ろうかというところで、
そんななか胡依先輩は一人顎に指を当てて、何か思い出したいことがあるように「なーんかなあ」と唸っていた。
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