279:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:23:13.14 ID:3FrzmiYZ0
「どうして胡依ちゃんが答えるの?」
「どうしてって、私のシノちゃんをとろうだなんて……」
「いや、違くて。引き抜きとかじゃなくて、道具とかの話」
「それでもダメ」
強い否定に「そっか」と顎に手にやり考えるような仕草を見せたものの、萩花先輩はあっさり引き下がった。
「あ、えっと、東雲さん」
「は、はい」
「いつでもいいから暇なときに美術室に来てみてよ。美術部としてでなくても、画材とかは貸せるからさ」
そして、その言葉に驚いたように、
「……あ、はい。わかりました」
と東雲さんは頷く。
心なしか表情を硬くした胡依先輩と視線が合ったが、すぐに逸らされてしまった。
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