258:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:50:03.34 ID:ZdvxIxQI0
「……"も"でしょ」
沈黙とも呼べないような沈黙の後、奈雨はそんなことを言った。
どこかむっとしたような声音で、けれど、殊更に嬉しそうな表情で、
「……わ、わたしもお兄ちゃんのことが好きだから」
と続けて、耐えきれなくなったように顔を両手で覆う。
「わたしのこと、好きなんだよね?」
「うん」
「……じゃ、じゃあ好きって言って」
「好きだよ」
「う……、もっかい言って」
「もう一回?」
「……もっかい、お願い」
指の隙間からこちらを覗きながら、奈雨はそうせがむ。
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