追われてます!'
1- 20
240:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:36:38.14 ID:ZdvxIxQI0

「ああ。……なんだ。俺も、ちょっとずつ頑張ってみようかなって」

 単純なことだけど、と付け加えると、すぐに彼女は首を横に振る。
 そんなことないよ、とでも言いたげに。それは一方では合っていて、もう一方では間違っているように思えた。

「今まではそれが最善だと思って、いろいろ曲げることもあったけど、……結局周りばかり見てても仕方ないんだよな」

 あれこれ理屈をこねても、つまりは自分が信じられなかっただけで、自信はどうにかして付けていくしかない。
 どうせどこまでいっても付かないことが分かっていても、力を積み重ねる姿勢くらいは持っておきたい。

 それに、と気が付けば口にしていた。

「いつまでも佑希に負けてもいられない」

「……え?」

 呆けたような声を返すとともに、怪訝な目でこちらを見て、

「おにいらしくない……」

 と佑希はぼやく。

 が、すぐに何かに合点がいったのかうんとひとつ頷いた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
341Res/257.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice