239:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:35:44.60 ID:ZdvxIxQI0
「普段はそういうことに全然興味ないですって澄ました態度なくせに、
奈雨が絡んだ途端に頭の中がお花畑になるのは、まあ、わかりやすくていいけどさ」
「……」
かなりひどい印象を持たれている。
なんだよお花畑って……。
「奈雨のことが好きなら、あたしにはあんまり言わない方がいいよ」
と佑希は短くため息をつき、ちょっと不満そうに──けれど明るく笑って、俺の手を解放した。
そして、続けて一歩下がって距離を取り、笑みを引っ込ませ真面目な表情を作る。
「……そんでさ、さっきはなんて言いたかったの?」
「さっきって?」
「あたしが今のままでいるならって話」
そうだ。話が逸れていたんだった。
341Res/257.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20