227:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:24:11.17 ID:ZdvxIxQI0
【ライバル】
ソラとクラスに寄ってから家に帰ると、すでに食事の支度を済ませた佑希がソファに身をあずけていた。
こういう気の抜けている姿を見ていると──二人は全然違うけれど──昨夜の奈雨と少しだけ似ている。
まあ、でも似ていたところでそこまでおかしくはないか。仲が悪い(悪かった?)とはいえ血の繋がりはあるわけで。
と、なぜかそんなことを考えた。無意識に。
二人に言ったら普通に怒られそうだからこれ以上はやめておこう。
二階に行こうとすると、「おかえりなさい」と声を掛けられる。
「ただいま」と返すと、佑希は俺のいる方を振り向いて、「もしかして食べてきた?」と。
「いや、まだ食べてないよ」
「そう。……あ、奈雨と一緒じゃないの?」
「クラスの打ち上げだってさ。ちょっと遅く帰ってくるって」
「ふうん。そういうの、先に言ってくれればいいのになあ」
341Res/257.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20