追われてます!'
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208:名無しNIPPER[saga]
2018/06/29(金) 01:53:25.92 ID:CaJ2VfCb0

「ていうか、ラストのあれどういうことかわかりました?」

「何の話?」

「劇のです」

 話が変わった。というより逸らされた。

「だいたいはな。合ってるかはわからんけど」

「ですよねー。台本読んでたならまだしも、って感じですよね」

 ということで、と零華は気を取り直すように息を整えて、きらっと目を光らせる。

「もう一回観に行きましょう」

 そして、「ね?」と笑ったかと思うと、ぽんと俺の肩を叩いて、

「今度はじっくりねっとり奈雨ちゃんを視て癒やされましょう」

 と言って、体育館の方へとすたすた歩いていく。

「もう少し時間ありますし、今の相談料で何か奢ってくださいよ!」

 が、すぐにくるっとターンをして戻ってくる。騒がしい。

「かき氷はちょっと寒いかなー。あ、唐揚げとかチョコバナナでもいいかなー」

 るんるんスキップでもしそうな雰囲気で進んでいく。
 ……なんだろう、やっぱり零華って。

「先輩。わたしは友達ちゃんといますからね?」

「はいはい」

 エスパーなんだろうか。




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