207:名無しNIPPER[saga]
2018/06/29(金) 01:52:14.67 ID:CaJ2VfCb0
「なんていうか、先輩ってやっぱり……」
「……」
「奈雨ちゃんの言うとおり、先輩は押せばなんとかなるしちょろいですよね」
「……はい?」
「もうちょっとぐいぐい来てほしいらしいですよ?」
「そう言ってたの?」
「はい。主張していきましょう」
って何回も同じようなこと言ってますよね、と零華は苦笑する。
何度も言われても変わらないと言われてるみたいで気が滅入るけど、事実そうだからなあ。
「でも、ゆっくりで大丈夫だと思います。先輩は今のままでも十分素敵ですから」
親指を突き立ててやけにはっきり言い切られる。呆気に取られた俺を見て、気恥ずかしそうな表情をする。
何か言うべきかと思ったが、手をぶんぶんと胸元で振って固辞された。俺を褒めるのはそんなに恥ずかしいのか。
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