183:名無しNIPPER[saga]
2018/06/29(金) 01:29:57.08 ID:CaJ2VfCb0
【文化祭 1ー5】
カーテンの閉め切られた体育館は僅かに暑さが篭っている。
入場規制がかかるまでではないにしろお客さんはかなり入っていて、椅子に座れず立ち見の人まで出ているくらいだ。
零華が言うには文化祭中の体育館はずっとこんな感じらしい。
ステージ部門がうちの文化祭で一番の華ですから、と。たしかに納得できる。
「あ、みーくん。零華ちゃん」
不意にかけられた言葉とともに、肩に手が置かれる。
「おひさしぶりです」
「こんにちは。奈雨ちゃんのお母さん」
伯母さんは微笑して、「こんにちは」と俺たち二人の隣に腰を下ろす。
「こんなに良い席取っててくれるなんて。ありがとね、零華ちゃん」
「いえいえ。奈雨ちゃんを間近で見るためですから」
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