177:名無しNIPPER[saga]
2018/06/29(金) 01:24:38.36 ID:CaJ2VfCb0
「だから、こっちこそごめん」
「……うん」
うん、と彼女はまた頷いて、それからどうして自分が謝られてるんだろう、というような顔をした。
説明するのが筋かと思ったが笑って誤魔化した。これ以上はべつに言わなくたっていいことだ。
「あ、あとね。これソラくんが持ってけって」
沈黙を埋め合わせるように、彼女はビニール袋を机の上にのせた。
中にはたこ焼きやら焼きそばやらが入っていた。いかにも文化祭らしい。
「秋風さんも食べる?」
「えっと……いいの?」
「いいよ。どうせソラの奢りだし」
「……じゃあ、ありがたく」と彼女は控えめに笑った。
あとで、ソラに礼を言っておこう。
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