158:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:32:54.09 ID:xutan3/t0
──もし、わたしが"みー"に追いついたらさ。
自分の言ったことは何一つとして覚えていない。
気の利いたことを言ったかもしれない。言わなかったかもしれない。
半ば自戒のような言葉を彼女に投げかけて、
結果的にそれを押しつけてしまっていたかもしれない。
──そのときは、わたしと……。
でも奈雨は「ありがとう」と頷いてくれた。
「"またこういう風に二人で話してほしい"」
今は自信がないけど、そのときはきっと言えるから、って。
だから、わたしが自信を持てるまで待っててほしい、って。
「……」
「……間違ってる?」
「ううん、合ってる。合ってるよ」
覚えてくれてたことが嬉しいの、と彼女は本当に嬉しそうに笑う。
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