154:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:29:34.36 ID:xutan3/t0
「わたしの周りの人はみんなやさしいし、すごく恵まれてるのもわかってる。
学校に行けば話しかけてくれる友達がいて、家に帰れば気に掛けてくれる家族がいて……でも、それでもわたしはわからなかった」
「……なにを?」
「……自分が周りの人にどう振る舞えばいいのか、とか」
「……」
「自分じゃない誰かの期待通りに振る舞うしかなかった。人に好かれるための行動はしなきゃいけないことだとも思ってた。
人のことがわからないならわからないなりに、そういう折り合いをつけるしかないんだって考えてた」
お母さんとお父さんに心配をかけたくなくて、作りたくない友達を作ったり、外に遊びに行ったり、
誰かひとりにでも嫌われるのが怖いから、関わる人みんなに愛想よく接して、自分なんて持たないようにして。
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