5: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/02/08(木) 07:55:34.06 ID:9Wp9vh8Yo
「……ん、けどさ。そういうのをどうにかしようとする時に、仲間の力って役立つでしょ?」
言って、恵美は俺たちのことを順番に見た。
その顔は少々臆していながらも、伝えたいことはしっかり決めているといった決意も秘めた顔をしていて。
「アタシが765に誘われて、アイドルやってもいっかなって思ったのはさ。地元の友達に後を押されたのもあるんだけど、
765(ココ)がそういう"仲間意識"ってのを大切にしてる事務所だってコト、事前に知ってたからなんだよ」
照れ臭そうに話す恵美。……まぁ確かに、彼女が言う通り765プロって事務所は
業界じゃ異端と言えるほどアットホームな事務所ではある。
決して慣れ合ってるってワケじゃないが、入社して間もない恵美がこんな風に、
上司や先輩である俺たちに忌憚なく意見が言えるのは分かりやすい証拠の一つだろうな。
「だからさ、これに受かったら晴れて仲間になるワケだし。今から応援エールの一つ二つ」
すると千早もしばし考えるような素振りを見せ。
「あの、プロデューサー」
「なんだ?」
「確かに所さんが言う通り、仲間の力は大きい物。
……事務所に入ったばかりの頃ならいざ知らず、今の私には理解できます」
そうして彼女は強い決意を表すように拳を握ってこう続けた。
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