4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/02/08(木) 07:53:55.33 ID:9Wp9vh8Yo
「やっぱ、それなりにみんな緊張してるって感じだった」
「そうか……。まぁ、そうだろうなぁ」
俺だって進学や就職の面接前はガッチガチに緊張してたもんな。
「分かるなぁ」としみじみ呟く律子に続き、恵美も小さく頷いて。
「うん。あーいうの見てると、アタシもなーんか緊張して来ちゃうんだよね〜。
……だからさ、プロデューサー」
「ん?」
「アタシにできることってナンかない?
裏方仕事もいーんだけど、もうちょっと人の役にもたてるような」
そう言った恵美に千早が訊く。
「人の役にもたてること……。所さんは何をしようと?」
「何って言うか単純に、緊張をほぐせるようなコト? ほら、これから面接やるんだし、
あんまり緊張し過ぎててマトモに話せなかったりしたら可哀想じゃん」
けれどもだ。恵美には悪いがその緊張にどう対処するかもアイドルをやっていくには大切で。
案の定、隣の律子が「でも恵美。オーディションにしろ舞台にしろ、
アイドルの仕事はある意味こんな緊張の連続なの」と俺の意見を代弁する。
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